◆ 送り火・身勝手
東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松で作った
護摩木を燃やす計画が放射能汚染を不安視する声を受けて中止となったことに対し、
京都五山送り火連合会の事務局がある京都市文化財保護課に非難が殺到している。
京都府と京都市に寄せられた抗議の電話やメールが合わせて千件を超えたことが9日、分かった。
その大半が「被災者の気持ちを無駄にするのか」「京都のイメージダウンにつながる」
抗議は全国から相次いでおり「風評被害に加担するのは日本人として恥ずかしい」
「五山の送り火なんて見たくない」などと計画中止を抗議、非難する内容だった。
被災者に犠牲者の名前や祈りを書き込んでもらった護摩木は約400本集まった。
京都市などの検査で放射性物質は検出されなかったが、
汚染を心配する声を受けて大文字保存会が中止を決定。
護摩木は8日夜、陸前高田市内で迎え火として燃やされた。
保存会のメンバーは現地で護摩木を写真撮影しており、
京都市で別の護摩木に書き写したりして16日の送り火で燃やすという。
(以上、産経ニュース)
全く以って情けない話、大文字保存会の身勝手さが顕わになった。
保存会自身が言い出して計画をした今回の高田松原の松の木での送り火の護摩木。
一部の保存会の人間の心ない言葉に左右され、正すことが出来ず、
こんななことすら判断できない情け無さ。
3月11日の大震災から5カ月経った今も避難所での生活を余儀なくされている被災者が
9万人近くいるというのに、自分さえよければいいのか?
ワタクシ、福知山マラソンの実体・その1(京都府)の一件を含め、
京都人に対するイメージは益々ダウン。
陸前高田の松の木で護摩木をすることに意味がある。
それをカメラで撮って、別の木に書き写し、護摩木として送り火をしても何の価値、
何の意味もないのではないか。
京都の閉鎖的であるというイメージは残念ながら拭いきれない。