◆ ヒノキの柱ができるまで
先月末に大阪府の河内長野の山の中へ。
やはり山の中は気温が低いです、冷えます。
沢山の参加者がいました。
間伐材があちらこちらに横たわっています。
山の道を作るのにも間伐材を利用し、山に優しい土留めです。
ヒノキ(桧)を切り出します。
山上側へ倒すやり方が上等の方法です。
まずは、木を倒す空いたスペースを見つけ、
木の根元を山上側から三角口の切り込みを入れます。
受け口といい、この方向が木を倒す向きです。
そして、反対側の山下(やましも)側へ受け口より3㎝ほど上に切り込みを入れる。
これを追い口といいます。
そして、ロープで引っ張ると見事に予定していたスペースへ倒れます。
横たわった木を玉切りします。
その断面を見ると、
枝打ちした跡があります。
四角い柱の材料になった時に節が出ないように、
木がビール瓶の太さになった位の時に枝打ちをします。
もう少し小さい時にも枝打ちをし、木の高さが2m、6m、8mの合計3回程行います。
間伐をしたり、枝打ちをすることによって、成長の度合いを調整し、
年輪が均等になり美しい材が出来るのです。
手間暇かかります。
切り倒した木は枝をそのまま残し2~3カ月放置します。
そうすることで枝や葉が幹の水分を吸い上げ、自然乾燥するのです。
これを葉枯らしといいます。
木のそり、ひねりの狂いが出にくく、また、軽くなるので運搬も楽です。
ここで、お昼になったので、食事タイムです。♪
トン汁を頂きました。
こんな山の中で自然に囲まれ頂くトン汁は最高でした。♪♪
昼食後は、伐採した丸太をトラックに積み込み、製材所に運び製材です。
ワタクシの実家は、製材所でした。
台車にテーブルにプレーナー、製材の機械をみると懐かしくなりました。
今の機械は、すべてオートメーションです。
無垢の厚さ30㎜のフローリングです。
へっ込みと出べその実加工(さねかこう)も機械で簡単に出来ます。
そして節も入れ替えています。
ちょっと見た目は不自然ですが、ストッキングを引っ掛けないとのことです。
木を育てるというのはスパンの長い話で時間の掛かることです。
熱い思いでこの山を育てている組合の理事の話に聞き入って、
これこそ百聞は一見に如かず。
やっぱり何事も現場に行かないとダメだなと新ためて思いました。
今日は、本当にいい貴重な体験が出来、楽しい一日でした。