◆宇土市役所 ~熊本地震~
熊本です。
熊本市の南隣に位置する宇土(うと)市。
その市役所です。
1965年に竣工した鉄筋コンクリート造5階建て。
築52年ということになります。
熊本なのに、なぜか京都の内藤建築事務所が設計をし、
西松建設が施工。
2003年の耐震診断では、
震度6強程度の地震で大きな被害を受ける可能性が高いとされた。
見ても分かるように複雑な構造の為、耐震補強が困難なので、
建て替えの計画を行っていた。
奇しくも市民に新庁舎に求める機能を問うアンケートを
2,000通発送した4/14に前震に襲われた。
また、建て替えが遅れた理由として、
資金面での課題があったという。
小学校や市民体育館の耐震補強を最優先してきたため、
市庁舎の建て替えが後回しになったという。
宇土市長の元松茂樹氏は、耐震診断の結果から、
「もし、地震が起こるなら職員の少ない夜中にきてくれ」と願っていたという。
この言葉に、
少しおかしんじゃない?と思った。
「職員の少ない夜中」ではなく、「市民の居ない夜中」でしょ。
市長ならば職員ではなく、市民のことを最優先に考えないといけないでしょ!!
この8月末から解体作業に入る。
西松建設が請け負うらしい。
変わってこちらは、液状化で地盤沈下した築1年の真新しい病院です。
壁は、全面クラック。
1メートル近く地盤沈下したことが伺える。
液状化で傾いた付属建物。
近くの水路から湧水があふれ出ていた。
まだまだ、復興への道のりは長い。