◆喫茶ALMA ~ファド・月田秀子に会える喫茶店♪~
大正区は平尾の喫茶店激戦区に店を構えるALMAさんです。
雨の土曜日の朝に訪れた。
ドアが開けられていたので、開いていそうだ。
「おはようございます~、いけますか?」
カウンターの中のママさんが、
「どうぞ~、今開けたばっかりやからちょっと待って下さいね。」
店の造りは、左手にカウンターと厨房、
右手にテーブル席が並ぶ。
2人掛けのテーブル席に座り、モーニングをお願いする。
店内を見渡すと、
壁に掛けられた写真に目が留まった。
どこかで見た女性やな~。
ふ~む?
あっ、月田秀子さんや!
ファド歌手の月田さんや!!
でもなぜ、ここに貼られているの?
ママさんは、カウンターに座ったお客さんと話をしながらミカンにナイフを刺し、
綺麗にギザギザを付けて切っている。
モーニングが出来上り、ママさんが運んで来た時に聞いてみた。
「あの写真って、月田秀子さんですよね?」
「ファンクラブかなにかされているんですか?」
「ええ、大正のファンクラブの会長をしています。」
それでですか。
謎が解けました。
白いお皿に盛られ、
トースト、サンドイッチ、ゆで卵、ハム、バナナと盛りだくさんのモーニングです。
コーヒーカップは、エメラルドグリーンにゴールドがあしらわれた上品なデザインです。
色んなコーヒーカップがあり、リクエストが出来るようです。
フランスにシャンソン、
スペインにフラメンコ、
アルゼンチンにタンゴがあるように、
ポルトガルにファドがあるのです。
その第一人者の巨匠アマリア・ロドリゲスから
唯一認められたファドの日本人歌手が月田秀子さんなのです。
以前からファドには興味があり聴いていた。
5年ほど前に大正区のアゼリアホールにコンサートを聴きに行ったことがある。
その時も実行委員をされていたようです。
内から絞り出す魂の叫びのようなファドは聴く者の心をつかむ。
因みに店名のALMAはポルトガル語で「魂」と言う意味です。
月田秀子さんの話でママさんと盛り上がり、
聴いてくれる人に聴いてほしいと
なんとたくさんのCDやDVDまで頂きました。
月田秀子さんは、今年の6月に残念ながら肺がんで亡くなったそうです。
実に残念です。
ママさんもようやく気持ちの整理が出来たと言っていた。
また、ファドの話をしに行きますねママさん♪
モーニングも美味しく頂き、ご馳走様でした。
縁は異なもの味なもの♪♪
☆ALMA アルマ 大正区平尾4-20-5
定休日:日曜の昼からと月曜日が休み